肝臓に効果のある運動とは

 

一般的な病気の治療であれば薬による治療をするのでしょうが、傷ついた肝細胞の回復に効果のある薬はありません。肝臓は、薬自体も代謝してしまうため、身体の中でも特殊な臓器と言えるでしょう。ウコンや二日酔いに効果のある薬は、肝臓の働きを活性化する支援や荒れた胃腸を回復させる効果がほとんどです。

 

以前は、疲れた時には休息と言われていましたが、最近ではそれが見直されてきています。肝臓の回復には、たくさんの血液を肝臓へ送ることが、肝細胞の新陳代謝を助け元気にする方法だということがわかってきたからです。ふくらはぎは第二の心臓と呼ばれ、1万歩のウォーキングや軽いジョギングの後に横になると、肝臓にたくさんの血液が送られるようになり、回復の方策になるのです。

 

筋肉は、糖やアミノ酸を代謝し、血液中のアンモニアを無毒化する働きをしてくれます。これは肝臓の代わりになる働きで、筋肉が大きく作用することで肝臓の負担が軽減できるようになります。つまり、肝臓機能が低下している時には、筋肉量があればあるほど、その症状は軽く済むということです。

 

この機能を維持するためには、筋肉量を維持することが大切です。肝臓の傷みのレベルによりますが、肝臓に脂肪を溜めて機能を低下させないように、運動をすることが勧められています。

 

ただ、毎日1万歩のウォーキングやジョギングを続けることは難しいかもしれませんが、1週間に1〜2日の休肝日を作って、軽い運動をするとさらに肝臓の回復や肝臓病リスクの低減に効果が期待できます。

肝臓に良い運動とは

 

肝臓に良い運動とは、筋肉量を維持する有酸素運動です。
有酸素運動とは、酸素を多く消費しながら、長時間続けられる運動で、その強さは脈拍が1分間に110〜120を超えない程度の運動です。
具体的に上げると、水泳、ウォーキング、ジョギング、サイクリング、ストレッチ、エアロビクス、などです。

 

まずは長く続けることを目標に、軽く汗をかく程度で、毎日30分程度の運動を心がけてください。
また、この時の呼吸は腹式呼吸を心がけましょう。深く息をするため酸素が体の隅々まで行き渡り、効率的に代謝を高めてくれます。腹式呼吸も簡単にできる有酸素運動ですから、外に出る時間がないという人も、空いた時間に腹式呼吸から始めてみましょう。

肝臓に負担となる運動

 

有酸素運動が良い運動なら、無酸素運動が肝臓に負担となる運動です。無酸素運動だと筋肉の中で乳酸が作られ、肝臓がその乳酸の処理をしなければいけなくなります。
無酸素運動の場合、脈拍が1分間に110〜120を超過し、また、息を止めながら瞬発的に力を入れる運動です。

 

具体的に上げると、筋肉トレーニング、重量挙げ、腕立て伏せ、短距離走、などです。

食事と運動でバランスを

 

肝臓を健康に保ち回復させるのは食事だけではありません。ダイエットと同じで食事と運動の適度なバランスがとても重要です。
運動が効果あるからと言って、運動のやりすぎもよくありません。運動のし過ぎは肝臓に負担をかけてしまうこともあります。それでは元も子もありません。
何事にも、やりすぎは良くないですよね。

 

運動をすることは代謝も高めて肝臓に脂肪が溜まるのを防ぐことができます。肝臓の周りに脂肪がついて脂肪肝になると肝機能が低下しますし、肝炎や肝硬変といった病気に発展することも考えられますので注意が必要です。