アルコール依存症を防ぐには

 

アルコール依存症は、「お酒を飲んで忘れたい、楽になりたい」といった精神依存ができあがることから始まります

 

最初は少ない量でも十分に酔えますが、飲酒を継続していくと徐々に酔いが弱まる耐性がついてきます。そうなると同じ酔いを求めるために、飲酒量はますます増えていきます。

 

アルコールは脳の活動を抑える働きをします。長時間アルコールの影響を受け続けた人が急に影響するアルコール量が減ったり、無くなったりすると、脳が過剰に活動するようになって色々な症状が現われ始めます。これは「離脱症状」と呼ばれ、動悸、頻脈、発汗、吐き気、食欲不振、手の震え、不安、イライラ、抑うつ、不眠などの症状があり、ひどくなると記憶障害や意識障害を起こす場合もあります。

 

この離脱症状は、アルコールを飲むと抑えられ、離脱症状を抑えるためにさらに飲酒を重ねる悪循環の要因になります。

 

きっかけは、ストレスの回避のための精神依存から始まるアルコール依存ですが、症状が始まると症状を抑えるための身体依存になっていきます。そうなるとアルコール中心の生活や考え方になり、仕事や家事、趣味などが後回しになっていき、さらには飲酒量や時間を自分自身でコントロールできなくなり、飲酒してはいけない場面でもアルコールが手放せなくなっていきます。

アルコール依存症の予防に休肝日

 

アルコール依存症の予防に大切なことは、週に2日程度の休肝日を守って、適量を守って飲酒することです。飲酒の適量とは、男性なら1日20g以内、女性なら10g以内のアルコールの飲酒のことです。これを守ることで健康に楽しく飲酒を続けていくことができます。

 

しかし、適量を守れず、男性なら1日60g以上1週間に200g以上、女性なら1日40グラム以上1週間に100g以上という危険な飲酒をしている人は、将来アルコール依存症や、アルコールに起因した病気を発症する可能性が高くなります。

 

お酒を飲んだからといってすぐにアルコール依存症になるわけではありません。アルコール依存症は、月日をかけて徐々に症状が進行していきます。ですから、アルコール依存症が重くなる前に出てくる症状を理解しておくことで、事前に確認でき予防につながります

 

 

自分の飲酒行動が正常かどうかは、この進行段階に当てはめて自覚しておくことが大切です。そして、この段階を理解し、アルコール依存症を予防する飲酒習慣を身に付けることです。

 

アルコール依存症を予防する飲酒習慣とは、厚生労働省の基準によれば、4時間あれば肝臓で分解できると言われる量に抑えておくことです。アルコール依存症予防に効果的な飲酒習慣にするには、1日のアルコール摂取量は男性なら20g以内とされています(女性ならその半分)。

 

  • ビール(500ml) 1本
  • 日本酒      1合
  • 焼酎(25度)  100ml
  • ウィスキー ダブル1杯
  • ワイン   グラス2杯程度
  • チューハイ  350ml(アルコール度数が7%の場合)

 

休肝日を週2日以上作り、適量の飲酒量を守れば健康的な飲酒生活が送れると言われています。逆に、自分の意志があるにもかからず、これが守れないようだと、アルコール依存症の可能性も疑われるため、休肝日はアルコール依存症の予防にもつながるんです。