アルコール(お酒)代謝の仕組み

お酒を飲むと、20%は胃から、その他大部分は小腸から体に吸収されます。
お酒に含まれるアルコールはいったん血液に流れ込み、体中を巡ってから、最終的には肝臓に到達します。
アルコールは90%が肝臓で分解されます。「アルコール脱水素酵素」が分泌され、アルコールはアセトアルデヒドに変化します。次に「アルデヒド脱水素酵素2型」が分泌され、酢酸に変化します。この酢酸は、体にとっては無害な成分で、体の中を巡っているうちに、炭酸ガスと水にさらに変化をして、対外に排出されていきます。

 

アルコールの分解途中で生成されるアセトアルデヒドは、「二日酔い」を発生させる原因物質です。ですから、肝臓が十分にアセトアルデヒドを処理できないと、アセトアルデヒドが体の中に残り、顔が赤くなる、動悸、頭痛を起こします。また、アルコールやアセトアルデヒドによって胃の粘膜が荒れると胃腸の働きが悪くなって、吐き気、胸やけ、胃痛などの症状も起こります。


分解可能なお酒の量とは

一般にお酒が強い、弱いと言われるのは、アルデヒド脱水素酵素2型が分解に強いのか弱いのかを指します。この強さは遺伝的要素が強く、後天的に強くなるものではありません。ですから、「最近お酒に強くなった」というのは、お酒の飲み方に慣れただけであり、決して強くなったわけではありません。また、男性より女性、若い人より高齢者の方が体の水分量が少なくなるため、酔いやすくなるとも言われています。

 

厚生労働省が推進する国民健康づくり運動「健康日本21」によれば、「適量」の飲酒は1日平均純アルコール換算で約20g程度であるとされています。

【適量といわれるアルコール量】
ビール : 中ビン1本(500ml)              日 本 酒  : 1合(180ml)
焼 酎  : 0.6合(110ml)              ウィスキー  : ダブル1杯(60ml)
ワイン : 1/4本(160ml)               缶チューハイ : 1.5缶(520ml)

 

肝臓が分解できるアルコールの量には個人差があるものの、一般成人男性(体重60〜70s)なら、1時間に5〜9gです。
ですから、朝までに分解しようと思ったら、自分の体はどれだけの量なら代謝できるのかを理解しておくことが重要なんです。